8月12日 大施餓鬼会
夏のお盆前の行事。お盆は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」とも言い、8月13日~16、17日〈地域によっては7月〉に行われるもので、ご先祖の霊を迎え祀(まつ)る行事のことです。盂蘭盆の起こりは、お釈迦様(おしゃかさま)の弟子の目連尊者(もくれんそんじゃ)が餓鬼道に堕ちて苦しんでいる母を助ける方法をお釈迦様より教えられた故事によるものです。また「施餓鬼(せがき)」はお釈迦様の弟子の阿難尊者(あなんそんじゃ)が修行中にやせた醜い餓鬼に阿難尊者の余命と死後餓鬼に生まれ変わることを告げられ、救われる方法をお釈迦様より教えられた故事に由来します。本堂の外陣〈阿弥陀仏を祀る空間を内陣と言い、その外側〉に施餓鬼壇(せがきだん)を設け、子孫に供養されない者たちの霊、生前の悪い行いにより餓鬼に生まれ変わった者たちに飲食(おんじき)を施(ほどこ)し、お経を唱えることにより祖先や様々な霊の追福を祈り、塔婆供養をいたします。