十二天とは、帝釈天(たいしゃくてん)や毘沙門天(びしゃもんてん)など仏法を守護する十二の諸天(しょてん)のことである。当山に所蔵されている十二天図は、十二の諸天それぞれが一幅に描かれており、制作時期は江戸期といわれているが詳細は不明。明治23年に修繕された記録がある。
狩野派(かのうは)の絵師 狩野探幽(かのうたんゆう)〈1602年~1674年〉の墨絵で、1674年の作。三幅の掛軸で、伊達家第21代当主 伊達吉村(だてよしむら)公が参勤交代(さんきんこうたい)の帰途で伊達行朝公(だてゆきともこう)の供養塔(くようとう)に参詣された際に寄進された。